三保谷 愛生
AOI MIHOYA
主権者教育事業部 世田谷区モギ区長選運営課|3期生(2025年度入会)/早稲田大学商学部1年
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インスタグラムに流れてきた投稿に、高校のクラスメイトが写っていた。部署が始動して半年以上が経ってからの参加で、メールの書き方も、名刺の渡し方も知らなかった。それでも「できない」と言えない状況を自分でつくった——足立区から世田谷区へ、途中から加わったQuestionerに聞いた。
TEIGEN JPとの出会いについて
まず、簡単に自己紹介をお願いします。
三保谷愛生です。3期生として入会し、足立区モギ区長選の運営に途中から加わりました。いまは主権者教育事業部の世田谷区モギ区長選運営課で活動しています。早稲田大学商学部の1年生です。
TEIGEN JPを知ったきっかけは、何だったんですか。
中学校の同級生がインスタグラムにTEIGEN JPの投稿をしていて、その写真に高校のクラスメイトが写っていた、という奇跡的な出会いでした。
もともと政治に関心があって飛び込んだ、という感じでもなかったんですよね。
正直に言って当時は、政治や社会課題に関心があるとは言えませんでした。ただ、高校生が終わろうとしている中、何かを成し遂げたという感覚がないことに危機感を覚えていました。「何かをやらないと」と思って飛び込んだのがTEIGEN JPでした。
ぶっちゃけ、飛び込むのは怖くなかったですか。
いや、怖かったです(笑)。私がTEIGEN JPに出会ったのは、部署が始動してからすでに半年以上が経過した頃でした。そのため参加したとしても、人間関係はもちろん、活動自体についていけるかがとても不安でした。課外活動といったものは一切行ってこなかったため、メールの書き方も、名刺の渡し方も、受け取り方も、イベントの進め方もわかりませんでした。
それでも入られたんですよね。決め手は何だったんですか。
一度参加したミーティングで、メンバーの意識の高さ、ミーティング自体のクオリティの高さに驚き、同時にこんなふうになりたいと思うようになりました。これが、私がTEIGEN JPへの参加を決めたきっかけです。
途中参加の穴を埋めるには黙っているだけではダメだと気付きました。
途中参加の壁について
入ってすぐは、やっぱり分からないことだらけだったんですよね。
イベントの中身や今までの議論の内容がわかりませんでした。最初は既存メンバーとの距離感も気にしていましたが、みなさん優しく教えてくださりすぐに打ち解けることができました。
とはいえ「私は途中からだから」と、つい一歩引いてしまいそうなものですけど。
「私途中参加だから、、」と言って遠慮している暇がありませんでした。それほどみんなが本気だし、充実しています。途中参加の穴を埋めるには黙っているだけではダメだと気付きました。
黙っていたらダメだ、と。で、まず何をしたんですか。
活動に関しては、与えられたタスクは完璧に行おうと心がけていました。
それを毎回きっちりやるのって、けっこう根性が要りますよね。
当たり前のことを当たり前のようにやるのは意外と難しいです。これをできていたのは負けず嫌いな性格だからかもしれません。自分で負けず嫌いだなと思ったことはないんですが、よく他人から言われます(笑)。それが伝わったのかはわかりませんが、徐々に役割を広げていくことができました。
役割が広がっていった鍵は、どこにあったと思いますか。
とりあえず何でもやってみたことが1番の鍵だったと振り返っています。
何でも、というのはさすがに言葉のあやですよね。
正直、頼まれたら断れないという性格なのもありますが、実践して身についたことがたくさんありました。行政を巻き込んでイベントを開催する以上、コミュニケーションを取って関係を築いていかなければなりません。
「できないと言わない」について
日頃から大切にしている言葉があるとうかがいました。
「できないと言わない」という言葉を大切にしています。初めての課外活動で、すべてが「できない」でしたが、「できない」と言えない状況を自ら作り出すことで、強制的に自身を何事にもチャレンジさせていました。
その姿勢が最初に出たのは、どの場面でしたか。
足立区モギ区長選では、1番最初に任されたタスクでこの姿勢が表れたと感じています。行政の方にメールを送るというタスクでしたが、当時の私はメールの書き方も送り方も知りませんでした。
で、どうしたんですか。
一から調べて下書きを完璧に完成させた時に達成感を覚えました。それ以降「できないと言わない」を大切にしています。
自分と同じように、政治への関心を自覚していない人に、気付くきっかけを与える。
忘れられない会議について
活動の中で、忘れられない場面ってありますか。いいことでも、そうでなくても。
選挙管理委員会、議会事務局との会議を鮮明に覚えています。
その会議で、何があったんでしょう。
事前に資料を読み込んで挑んだのにも関わらず、一度も発言できませんでした。
それは、相当こたえたでしょうね。
その時は正直「なんでこんなに時間を割いているのに一言も言えずに終わってしまうのだろう」とやる気を失い、逃げたいと思っていました。
そこから、どう立て直したんですか。
しかし、自分がTEIGEN JPに所属している意味を思い出すとこの失意は悔しさに変わりました。それ以降逃げたいと思っても、「自分と同じように、政治への関心を自覚していない人に、気付くきっかけを与える」という使命を思い出しています。
苦手なことについて
逆に、いまでも「これは苦手だな」と思うところ、正直あるんじゃないですか。
何でも挑戦したり、とりあえずやってみるという姿勢は大事ですが、それは自分のキャパシティを越えない範囲でというのが前提です。私はその範囲を捉えるのが苦手です。
つい、やります、と言っちゃうわけですね。
なんでもかんでもやります!やってみます!と言ってキャパオーバーになってしまうことが多々あります(笑)。
そうなったとき、誰かに助けを求められますか。
——正直、あまり得意ではないと思います。この状況になってしまった場合、私は相談するというよりも質問することが多いです。今後は相談して協力を仰げるようになりたいです。もちろん、自分のキャパシティを捉えられるようになるのが最大目標です。
学生の力でこれだけの大人を動かせると知りました。
見えたもの、目指すものについて
活動を通じて、ものの見方はずいぶん変わったんですよね。
学生の力でこれだけの大人を動かせると知りました。それはイベントだけでなく、政治、社会課題に対しても同じです。「どうせ変わらない」と思って行動しないのはもったいないことに気がつきました。
大人って、10代のことを実はけっこうあてにしているんですね。
そうなんです。大人たちは、学生だからこそ、10代だからこその視点を必要としています。しかし、それを知っている学生は少ないです。行動しないともったいないということ、大人に必要とされているということを、私たちの活動を通じて知らせるべきだと思います。
それを、どんな形にしていきたいですか。
つまりモギ区長選を足立区から全国展開させることが私の目標です。その第一歩として世田谷区モギ区長選を開催したいと考えています。
足立区とは、だいぶ狙いが違うんですね。
足立区モギ区長選では全国からの参加者で賑わいましたが、世田谷区モギ区長選では、参加者のうち世田谷区の中高生が9割を占めることを目指しています。
9割って、正直かなり強気じゃないですか。
たしかに、強気な数字だと思います(笑)。ただ、今後全国展開を視野に入れるのであれば、地域ごとに特色があった方が、潜在無関心層にアプローチできると考えているからです。
「潜在無関心層」って、面白い言い方ですね。関心がない人には、どう届けるんですか。
政治に関心がない人は少ないと思います。関心があることに気づいていないだけではないでしょうか。
これから参加する人へ
これから入ってくる人には、何が必要だと思いますか。
知識ではなくやる気が必要なのがTEIGEN JPだと私は考えています。これだけ聞くとただの体育会系だと思われるかもしれませんが、そうではありません。活動に知識は必要ですが、やる気の次だということです。やる気があれば、所属した後に政治や社会課題に対するアンテナが立つようになります。それから知識を蓄えていけばいいんです。途中参加をマイナスからプラスに変える意識さえあれば乗り越えられます。
入る前のご自分に会ったら、驚かれそうですね。いちばん変わったのはどこですか。
こんなにもチャレンジする自分に初めて出会いました。所属前は、課外活動を行っている人を意識高い系と揶揄する側だったんですが、今ではありえないです(笑)。
最後に。三保谷さんにとって、TEIGEN JPとは、どんな場所ですか。
一言でいうと「きっかけ」です。新しい自分に出会うきっかけにもなりましたし、イベント参加者に、政治、社会課題、掃除への関心に気づいてもらうきっかけにもなっているからです。
三保谷愛生(みほや・あおい)。3期生(2025年度入会)。足立区モギ区長選の運営に途中から加わり、現在は主権者教育事業部・世田谷区モギ区長選運営課。早稲田大学商学部1年。